八幡平から乳頭温泉郷を抜け泥湯経由で鳴子、 という濃い温泉ツーリングの最後に選んだのが、ここ不忘閣。 当日4時前の電話予約を快く受けてくれただけでなく、 伊達家御用達の由緒ある宿に似ず、寛げることこのうえない。 つい、連泊してしもうた。
さらに好ましいのは、古い建物を大切に守っていること。 木枠の窓には一点の曇りも無く、建てつけも狂っていない。 長い板張りの廊下だってきしみもせず、一晩空けた後もつやつやと光っている。 大湯の石組みは、当時の石工が2年がかりで組上げたものだそうだ。 お湯は、無色透明の源泉。 湯上りに充分に涼んだあと、浴衣を羽織って3分後、唐突に汗がにじんでくる。 妙にあったまると思ったら、二酸化炭素が結構含まれているではありませんの。
料理は、他で見たことの無いものばかり。 お味の完成度も盛り付けも、かなりのもの。 高級食材を無理して出そうとする宿が多いなか、 この宿の、素材を大切にする気持ちが充分に伝わってきた。 判で押したようにマグロの刺身を出し続ける宿は、 此処へ来て学べばいい。しあわせになれるからね。
一泊2食付、14000円と端数。 あと、もし来たら、大湯手前の資料室に立ち寄ってみてください。 いまどき珍しい、嬉しくて美味しい発見がありました。
此処へ来て、初めて気付いたんですけども、 秘湯を守る会先代会長さんのお宿だったんですね。 さもありなん。
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