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チェコ&ドイツ acha初外人になる  NO4

    日程  平成15年10月17日−26日
    宿泊地  フランクフルト、プラハ、ミュンヘン、ケルン、ロンドン

10月20日(月)曇り
 前回のアップから1年も間が空いてしまった。その間、何度か海外には出掛けたけど、やっぱり初渡航って、思い出深い。今年もドイツに行ったが、もうあれから3年が過ぎたのだ、早すぎる。この紀行は尻切れトンボにならないように、頑張ろう。(06.10.4)
 

9・最後のチェコ散歩

 6時の目覚ましで目が覚める。ついに身体からも日本時間が消えたか。
そう言えば、昨日の枕銭に対してのお礼は、その習慣がチェコには無いのかな。帰って来たら枕に多分「ありがとう」と書いて有るメッセージが置いてあった。
 こんな事はは初めてだなぁ。社会主義崩壊から10年。昔はサービス業務なんて無かったのだろうな。
 7時過ぎに朝食。今日はオムレツを焼いてもらう。言葉が通じないのはどうやって克服するのかと、自分でも思っていたのだが、どうにかなる物だ。
 お願いしたら、何やら指を差して私に尋ねる。「?」って顔をすると英語らしき単語で、チーズ、ハム、???と三種類の言葉は判読できたのでとりあえず「チーズ」と答えてみた。
オムレツの中に何を入れるか。って言うこと。3個目がわからなかったのだが、現物をよく眺めて見ると、どうも、舞茸かしめじの様なきのこだった。
 昨日より蝿の数が多い。どこから入って来るのだろうか。バイキングの料理には蓋が無い。従業員はその蝿を見ても動じていないので、これが日常なのか。
  食後は荷物の整理をして、チェックアウトの時間まで散歩に出かける。12時がチェックアウト。

 あと半日がプラハの時間。私が来たくて来たチェコ。時間の限り足を進めたいとは思うのだが、何しろ日本のガイドブックでは数ページしか紹介はされてないし、英語は全然通じない。
観光案内や道案内だって、読めた物じゃない。普通は英語の表記がおまけについていたっていいよね。プラハは世界遺産だし、今は世界中から観光客が来るというのに。チンプンカンプンなんだね、この案内図。
 手元の地図を見ながら何とか、旧市街広場へ。なんだか歴史を感じる。初めての海外旅行なのに、ただチェコに行って見たい。海外にほとんど興味を持たなかったし、情報に対してのアンテナも立てていなかった。その上、世界史は勉強をしていない。私の身体のどこを切っても海外旅行って文字は無いくらいな程海外音痴。 
なのにどうして初めての海外旅行にチェコを選んだのだろうか。中世の世界が残っていると聞いたからだろうか。自分でもよくわからないけど、来たかったんだ。
この広場に立ったときに何かを感じた。革命。の声だろうか。中学の時に少しだけ知ったこの国のこと。詳しいことは全然わからないし、ガイドもいないし、日本の様に団体観光を見つけては、何逃げにガイドさんの話を聞くことも出来ない。
 この広場を囲む建物の作り方が違うのは、隣に建物との建築時間は100年単位で違うという。そんな空気を吸っていると、何か重圧を感じる。ここが来たかったところなんだろうか。この旅で初めて感傷的な気分を味わったのだ。
  来たかったチェコともあと数時間でお別れ。どこって見なかったような、心残りの感傷なんだろうか。
 まだ早いのか人はまばら。店も9時半からなので開いていない。ボヘミアングラスを見たかったのだが、ウィンドーショッピング。590kcって日本より安いのかなぁ。1kc4円だからやっぱり安いか。買うつもりで来たのだが、見ているうちに欲が無くなった。
 9時から天文時計のからくりが始まった。人がいない。ガイドブックでは毎時に動く天文時計を目当てに観光客が集まると書いて有ったのだが。

 トラムに乗ろう。しかし、どこでチケットを買うのだろうか。ウロウロ探して、結局地下鉄の駅で買う。切符は共通。地下鉄にも改札は無い。
  トラムに乗ると、日本の整理券を取る感じで切符をはさむと、ガチャンと印字される。切符は時間内なら何回も乗れる。60分で12kc。切符を持っていなくても乗れそうだが、不正乗車には重い罰金が科されると言うし、私服の警官が乗っているとか…
 今度は新市街の中通りを歩いてみる。それにしても落書きの多い街プラハ。世界遺産よね、この町。って思うほどそこら中に落書き。これは何かの文化なんのか。と思うほど。
 パン屋にはお決まりのでかプリッツェル。これが見たくてヨーロッパに来たのだろうか。八百屋には色とりどりの野菜が店頭の箱にきれいに並べられている。これも何かの本か教科書で見た絵。やっぱりこんな感じなんだ。きれいな色の野菜達。赤ピーマン、どでかいキュウリ、ニンニクに、タマネギ。きれいにきれいに並べる物だわ。
 最後にもう一度カレル橋に行く。今日は平日なので閑散としている。露店も少ないし、パフォーマンスの人たちもいない。天気も良くないし。
 歩いてホテルに戻るが、もうヘトヘト。寒くて耳と手が冷たい。部屋に戻って手を洗うとジンジンしてきた。

10・さらばチェコ

 11時45分にチェックアウト。心配していた追加料金を請求されることなく無事にチェックアウト。
 重い荷物を石畳の上をゴロゴロしながら歩く。再び旧市街広場に戻って来たのは12時。さっきとは違って人人人。天文時計の前にも人垣が出来ていた。

 お昼を食べようと、レストランに。チェコの家庭料理をまだ食べていない。席に案内されると、イングリッシュ?ジャパニーズ?と聞かれる。
 訳はメニューだった。いろんな国の文字のメニューが用意されていた。さすが観光客が多いところ。
 ビールのSは300cc Lは500cc。ほうれん草と鶏肉のスープ、サラミハムのスライスセット、チョコの家庭料理をオーダー。
 写真がボケボケです。暗いレストランだったんです。フラッシュをたく勇気が無かったのです。
スープはコンソメ味で違和感なし。ハムのセットはサラミはソフトサラミ。少し油っぽい。ハムはボンレスハムにレタスが1枚にパセリ。チーズかと思っていたらバターだった。そしてカマンベール。
 チェコ料理はワンディッシュに蒸しパンが2種類。これが主食らしい。牛肉の煮込み、キャベツの煮物。ちょっと油っぽいかなぁ。

 空港に行くために、来たときのミニバス乗り場まで行くと、14時の便は満員だという。次が14時半。待つのかと思ったら、時間が有るから地下鉄とバスを使って移動するという。
 地下鉄に乗って降りて、バス。どのバスに乗ればいいのか。バス停には飛行機のマークが付いていたので、きっとここから乗ればいいのだろう。待つこと15分。
 2連式のバスがやってきて乗った。初めは車窓はきれいな紅葉だし、いろんな人が乗り降りするので楽しかったが、どのくらい乗るのだろう、本当に空港に行くのだろうか。ミニバスで市内まで行ったときよりすごーい長い時間が過ぎて行くと不安になる。
 飛行機は17時50分だから余裕だよ。と言うが、14時46分に乗って38分かかると書いてあった。16時30分なら50分ほどの余裕か。大丈夫かな。と思っていたら、夫がよくよくチケットを見ると17時05発。90分前のチェックイン。あらー、ギリギリだぁ。ちゃんと空港に行ってよねこのバス。と願うばかり。
 スチュワーデスさんの様な人が乗ってきたり、空港関係の様な感じに人が乗って来るようになったので、このバスは空港に行くんだ。とやっと安心してきた。しばらくすると、空港らしきものが見えた来て本当に安心したが、時間はギリギリだった。
 これで本当にチェコとお別れ。

11.ミュンヘンへ飛ぶ

 プラハ空港からミュンヘンに。17時05分の離陸は17時25分。曇っていた空から雨が降り出した。
 飛行機はチームルフトハンザの50人乗りプロペラ機。搭乗口でも手荷物のもタグが付けられた。何だろうと思っていたら、乗り口で小さなバック以外はまた預けるのだ。
タラップの下にカートが置いてあって、みんなそこに荷物を置いている。なんだ、だったらさっきみんな預かってくれればいいのに。とカメラなどをあわてて出して乗り込む。
 飛行機は釧路に行ったときより小さい。私が立って歩くのがやっとの高さ。荷物入れは無かったので下で預かったのだ。
 フライト時間は55分。でも、国際線。機内サービスも機内販売もしっかり有って、スチュワーデスは忙しいそうに働く。 
 上昇し終わらないうちにシートベルトサインが早々と消えて、ドリンクと機内食サービスが始まった。短い時間なのに、サンドイッチはハムとチーズが選べる。
 私は行きのことを思い出しながらハムをチョイス。飲み物は紅茶とコーヒー。カフェなんてしゃれて言わずに。コーヒーという。すると何か言ってきた。なんと、ホットの他に冷たい物はいらないかというのだ。ワイン、ビール、水、ジュース類と言う。私はノウサンキューとした。両方いただけるなんて知らなかった。
 サンドイッチは、ハムの方が断然美味しかった。来るときと比べると、パンはチェコ、ハムはルフトハンザの勝ち。
 その後も機内販売。凄いパワーだと思った。機内販売が終わったと思ったら、シートベルト着用で、すぐに着陸態勢。55分があっという間だった。

 またまた入国審査。怖々とパスポートを差し出すと、やっぱり、なんか聞いてくる。今回は私が先に入ったので、後ろにいる夫を呼ぼうとしたら、だめ!ってジェスチャー。
 通訳!って日本語で言ってしまった。
 どこへ行くのか?何日いるのか?どうやって行くのか?と聞かれたらしい。トレインでロンドンに行くというと、鉄道ではいけない。と言われたり。夫さえも手こずっていた。
 周りを見渡すと、隣のブースでは、添乗員さんが通訳になっているのか、やっぱり二人でカウンターに立っていた。隣は、添乗員さん以外は次々と人は流れて行く。
 プラハでは何も聞かれなかったのに、ドイツの入国は厳しいのか。入国審査恐怖症になってしまった。疲れる。

 地下鉄に乗って、ミュンヘン中央駅へ。8ユーロ 
 ホテルは駅から近いと断言した夫。だまされた。30分歩いても見つからない。近いからって、地図も持たずにどうやって行くのよ。暗くなってくるし、霧雨も降っていて寒し、荷物も重い。疲れも有ってイライラしてきた。
 もう、英語が出来るとかドイツ語が出来るとか。そんな事忘れて、前から歩いてきた女性に声をかけた。声は私がかけて、場所は夫が聞いた。何とか通じた。
 やっぱり通り越していた。曲がるのが一つ早かったのだ。すぐ近くを歩いていた。疲れた疲れた。
とにかくホテルが見つかって良かった。
 駅では食べ物を買わなかったし、また、出て行く。力を振り絞って歩いた。駅までは8分だった。
駅でパンとビールを買う。パンは1.6ユーロ ビールは0.38ユーロ ビールが安すぎる。
 部屋にはやっぱり、ポットもスリッパも無い。ティッシュはある。金庫は無い。ベッドはダブルだが、掛け布団は2枚。
帰ってきてから、洗濯して、お風呂に入って、ビール飲んで11時前に寝る。もう、ダウンだ。
疲れた20800歩
つづく 写真編へ


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